途中の行方

ネタバレを多分に含む映画感想ブログです。

映画『百万円と苦虫女』


百万円と苦虫女
2008年

百万円と苦虫女 [DVD]

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ひょんなことから前科持ちになった鈴子(蒼井優)が、100万円貯まる→引越し、を繰り返すぞーと考えていろんなところに行く話。



ゆるふわサブカル女子のはしくれ(そんなたいしたものではない)として、蒼井優宮崎あおいとおしゃれっぽい映画が気になる傾向にある。

百万円と苦虫女も、その延長と、あとはまわりの映画好き女子たちが観ていたので、借りてきた。


まず、蒼井優がかわいい。細い。かわいい。ノースリーブの肩が細すぎて、骨がとんがって見えるのとかかわいいなと思って観ていた。

終盤、ほとんどなんにもない部屋でぽやんとしている蒼井優の部屋と朝焼けのシーンがすごくよくて、この人朝焼け似合うなぁと思った。


メインは中島亮(森山未來)との話だと思うんだけど、友人から、中島亮(森山未來)いい人! というネタバレを何年か前にされていたのをなぜか覚えていたので、あんまりはらはらもきりきりもいらいらもしなかった。

ただ、森山未來は『モテキ』の印象が強いので、映画そのものにおける描かれ方よりも非モテ男子を見る目で見てしまったかもしれない。森山未來非モテ顔だと思う。

あと、最後のほうのシーンの後輩の子(悠城早矢)のセリフが説明くさすぎてちょっとなえた。


全体的には、場所を転々として場面がけっこう変わるからか、テンポよくて観やすい映画だと思った。
子どももいじめも手紙もストーリーとしてとてもずるい。ちょっと泣いた。

あとは、田舎こわいとか、桃は皮ごと食べるとちくちくしそうとか、そんなとこ。
好きな映画だと思った。

映画『かもめ食堂』

かもめ食堂

2006年
萩上直子
 

かもめ食堂 [DVD]

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片桐はいり


フィンランドかもめ食堂を営むサチエ(小林聡美)は日本かぶれのお客様、トンミ・ヒルトネン(ヤルッコ・ニエミ)の言葉からガッチャマンの歌が気になり、日本人旅行客であるミドリ(片桐はいり)に声をかける。荷物の届かないマサコ(もたいまさこ)もかもめ食堂に迷い込んだりしつつ、みんなで仲良くお店を運営する話。
 
 
ご飯映画好きな友人のおすすめで観た。『花とアリス』『メゾン・ド・ヒミコ』ともにひっかからなかったので、こうして映画を観はじめてからはじめて、これはいい! と思えたかも。
全体的におしゃれだし、かわいい。そしておいしそう。シナモンロールなんて、画面からにおいがしそうだったし、あんなきれいに塩ジャケが焼けるなんてずるい。
お店の内装や外装もすごく好みで、いいなぁ…とため息つきながら観てた。近くにああいう食堂があったらきっと通ってしまうと思う。
 
ところで、向こうの人たちには海苔を食べる文化がなくて、海苔を消化できないというのはほんとうだろうか。
そしてほんとうならあのおにぎりを食べたひとたちは大丈夫なんだろうか、、

おじさんが抱いて散歩している猫がかわいかった。犬とか猫の出てくる創作物に弱い自覚がある。
 
旦那さんに逃げられた人がなんだかかわいいと思った。

フィンランドの言葉は、なんだかふんわりしていてかわいい気がした。日本語でも英語でもない、まったく聞き取れない言語は聞いていて心地がいい。
フィンランド行ってのんびりお散歩したい。

きのこのくだりがふしぎで好きだった。届かない荷物の中のきのこ。光るきのこ。どうしてきのこはなくなって、そしてスーツケースにはいっていたのか。きのことはそもそもなんなのか。
 
映画がよかったので群ようこによる小説も読んだけど、そちらはあまり好きになれなかった。かもめ食堂のwikiを読むと、映画が先で小説があとのようだけれど(ノベライズと書いてあったので)、小説も映画のように現実的じゃなくていいのに、と思った。
宝くじみたいなリアリティを、少なくともわたしは期待していない。(宝くじが当たるなんてリアルじゃないかもしれないけれど)

どうでもいいけどフィンランドと言われていちばんに思い浮かぶのはSKE48の「フィンランド・ミラクル」です。
超絶かわいい! んまなつぅ!
フィンランドの♪ 湖には♪ 恋が叶うレジェンドがあるって聞いた♪

 

映画『メゾン・ド・ヒミコ』


2005年
犬堂一心 

メゾン・ド・ヒミコ [DVD]

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ガンで死にそうなゲイの恋人、卑弥呼(田中泯)のために、岸本春彦(オダギリジョー)がゲイの恋人の娘である吉田沙織柴咲コウ)をお金でつって、ゲイの恋人の運営するゲイの老人ホームに週一バイトとして雇うハートフルストーリー。


これも雰囲気映画としておすすめしてもらったうちの1本。もやっとしながら観た。雰囲気映画とはもやっと映画なのか。
(後にそうではないとわかったけど)

性の多様性とか、性愛とは離れた愛の形とか、そういうものが描きたかったのかなぁと思った。
でも、ルビィ(歌澤寅右衛門)のこととか、投げてるなぁと感じることもあって、いや、そうぜざるをえないのかもしれないけど、ままならなさとか、うーん…。

岸本春彦(オダギリジョー)と吉田沙織柴咲コウ)がセックスしかけたとき、吉田沙織柴咲コウ)が言った「触りたいところなんてないんでしょ」、というセリフに違和感があった。
というのも、わたしはレズビアンだから男性に触りたいとは思わないし、ノンケ女性の性欲がどのようなものなのかわからないからなんだけど…。
わたしが女性に触れたいと思うように、ノンケ女性も男性に触りたいと思うんだろうか。
 ノンケ男性が女性に触りたいと思うのはわかるけど、ノンケ女性が男性に触りたいと思うかについてはぴんとこない。
ので、このセリフがすごく男性本位なセリフであるように感じてしまいました。
(この件についてはまたあらためて記事にするかもしれません)

そんなかんじです。

(下ネタ耐性ないひとはつらいシーンがちょっとあるかもです)

映画『花とアリス』

 

花とアリス

2004年

岩井俊二

 

花とアリス 通常版 [DVD]

花とアリス 通常版 [DVD]

 

蒼井優

鈴木杏

郭智博

宮本雅志(郭智博)に恋をした荒井花(鈴木杏)が、嘘に嘘を塗り重ねてどうにかこうにかしようとする話。有栖川徹子(蒼井優)はけっこう無茶な性格で、荒井花(鈴木杏)を振り回したり嘘に協力したりする。


 

雰囲気映画が観たいんです、というと、きまってすすめられるのがこの花とアリスだった。そのおすすめに従って、映画をたくさん観るようになったうちの1本目がこの花とアリスだったけれど、わたしはそれほどすきになれなかった。


まず、おそらくわたしは、頬骨の高い顔の女の子があまりすきではない。だから荒井花こと鈴木杏の顔が、あまりすきになれなかった。そして、彼女をすきになれなかったわたしは、宮本雅志こと郭智博が、花へ好意を持つ、という展開にぴんとこなかった。

(でも後に荒井花を画像検索したらめっちゃ美人になっててびっくりした)


蒼井優がオーディションで披露するバレエのシーンは、この映画の山場で、このシーンはたしかにうつくしかった。ただ、教室のシーンでの鈴木杏の身体のかたさや、蒼井優の股関節のまわってなさが、どうにも気になってしまってつらかった。紙コップとガムテープでトゥシューズのかわりにすることははたして可能だろうか。

バレエシーンをバレエ経験者やバレエをかじっているひとが納得いくように撮るのは、きっととてもむずかしい…。

(でも映画館で観たブラックスワンは気にならなかった。あれは恐怖感が先にあったせいで気にならなかったのか、映画そのものにのめりこんでて気にならなかったのか、気にならないように踊ってたのか、どれなんだろう。また観たい)

 

最後に、花とアリスのコミカルさはちょっと苦手だった。

郭智博の時折もらしてたヒッ、って声がこわかった…。)

 

蒼井優の子どもの頃って星野みなみちゃん(乃木坂46)に似てない!?)

阿部寛がすごく突然出てきたので、突然の阿部寛! って思った…。あのふんわりした画面に阿部寛はちょっと濃い顔すぎる気がする。)

 

 

映画感想記事のテンプレート

 
この記事は、映画感想記事をどのように見ればいいか、を示した記事です。

Evernoteへメモ的に書いていた映画の感想をブログに移すにあたって、どんなテンプレで書いているか、ざっくり示しました。

(とは言ってもEvernote→ブログに移すとき、それほど大きな変更はしていません)
 
 
 
・タイトル
記事のタイトルは、映画のタイトルです。
 
 
・カテゴリ
映画
映画の感想は、映画のカテゴリに入れます。
 
邦画 / 洋画
そのなかでも邦画と洋画にわけます。日本の映画は邦画、それ以外、つまり国外の映画は洋画とします。
 
☆の数はフィーリングの点数です。☆☆.5が良いと悪いの間です。☆☆は微妙、☆☆☆は良かった、☆☆☆☆はとてもよかった、というかんじです。おそらく☆や☆☆☆☆☆はあまりないです。
 
 
・本文
タイトル、公開年、監督
はじめの三行は、タイトルをもう一度と、公開した年、監督の名前を書いています。
 
Amazonリンク
DVD、あるいはブルーレイになっているものは、Amazonのリンクを貼ります。
できるだけ、わたしが観たものそのもののリンクを貼るようにしたいです。
ひとつくらい画像がはいっていたほうが見やすい気がしたのでいれています。
 
あらすじ
ネタバレを含むざっくりとしたあらすじです。Evernoteにメモをする際、自分さえわかればいいと思って書いたものなので、情緒はありません。
 
感想
映画を観て思ったこと、考えたことなどです。ネタバレを含みます。
ここをきちんと書ける人になりたいです。
 
 
 
以上です。
どういった内容を書くにせよ、ネタバレを含んだ記事になると思うので、選別しつつ読んでいただけるとありがたいです。
 
 

映画『リリィ・シュシュのすべて』

 

リリィ・シュシュのすべて

2001年
 

リリイ・シュシュのすべて [Blu-ray]

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市原隼人


リリィ・シュシュという歌手のファンである蓮見雄一(市原隼人)が、同様にリリィ・シュシュのファンである星野修介(忍成修吾)にいじめられる話。


何年か前、mixiには、ポエム系コミュニティに集ってポエムを書く、センチメンタル女子がたくさんいて、彼女たちがアイコンのように好きな映画として挙げているのが、リリィ・シュシュのすべてだった。わたしは当時それほど映画に興味がなかったことから、リリィ・シュシュを観たり聴いたりしたことはなかったけれど、AKB関連のものを借りにTSUTAYAへ足を運んだ際、一緒に手にとったのがリリィ・シュシュのすべてだった。
あのセンチメンタルポエム女子たちは今もmixiにいるのかな。それともどこかへ場所を移したのかな。

子どもの顔が見分けられなくて、はじめはストーリーがよくわからなかった。津田詩織(蒼井優)が介入しはじめてからは、おもしろかった。

たまたまTSUTAYAにブルーレイしかなかったのでブルーレイで観たんだけど、だからか映像がすごくきれいだった。田園の風景の、緑とか。

Salyuの声がああいう映画にあうとは思わなかった。ドビュッシーアラベスクも、すきなのでうれしい。
小林武史が音楽だからか、たまにミスチルっぽいフレーズを耳が拾った。

実際に公式が用意したサイトを見に行ったらまだ残ってて、あのような文体で文章を書く人が細々とだけれど存在していた。

思春期自意識映画だと思った。
こういうのも好きです。
 
 
(2013年のはじめに観たものですが、観たときのメモが残っていたので例外的に挙げてみます)
(身も蓋もないあらすじしか書けないことを反省しています)

そのいち

 

はじめまして、こんにちは。

インターネットの海にまとまったアウトプットをしたい欲が出てきたので、ブログはじめました。
 
第一回目なので、簡単な自己紹介と、当ブログをどんなかんじにしたいかについて、話します。
 
まず、わたしは2X歳の女性です。
旅行と文章とご飯と音楽がすきです。
たまに短い小説を書きます。
レズビアンです。
これだけおさえておけば、わたしの文章を違和感なく読めるはずです。
 
次に、わたしの周りには映画を観る人がわりとたくさんいます。
テレビの前に映画を観るぶんの時間を作るのが苦手なわたしは、映画に興味はあったものの、今まであんまり映画を観てきませんでした。
でも、映画を観ようと思いました。観て、この映画のこういうところがよかったとか、こういうところがすきだとか、こういうふうに考えたとか、そういうことが言えるといいなと思いました。
そんなかんじで6月末くらいから、映画を観てはTwitterにpostしたりしなかったりして、感想をだらっとEvernoteにまとめる、ということをしてきました。
ペースに波はありますが、だいたい2ヶ月で15本くらいの映画を観ました。
 
はじめにインターネットの海にまとまったアウトプットをしたい欲、と言いました。わたしがアウトプットしたいこと、というのは、基本的には今までEvernoteに書きためた映画の感想、そしてこれから観て書く映画の感想です。
ほかのことも書くかもしれませんが、基本的には映画の感想や、映画を観て考えたことブログでいこうと思っています。
 
最後に、Twitterに慣れたわたしの文章が、散漫に感じることもあると思います。そして、感じたことはできるだけきちんと書きとめたいと思っているので、内容はネタバレを多分に含みます。ご注意ください。
 
ゆっくり書いていきます。
どうぞよろしくお願いします。