途中の行方

ネタバレを多分に含む映画感想ブログです。

映画『メゾン・ド・ヒミコ』


2005年
犬堂一心 

メゾン・ド・ヒミコ [DVD]

メゾン・ド・ヒミコ [DVD]




ガンで死にそうなゲイの恋人、卑弥呼(田中泯)のために、岸本春彦(オダギリジョー)がゲイの恋人の娘である吉田沙織柴咲コウ)をお金でつって、ゲイの恋人の運営するゲイの老人ホームに週一バイトとして雇うハートフルストーリー。


これも雰囲気映画としておすすめしてもらったうちの1本。もやっとしながら観た。雰囲気映画とはもやっと映画なのか。
(後にそうではないとわかったけど)

性の多様性とか、性愛とは離れた愛の形とか、そういうものが描きたかったのかなぁと思った。
でも、ルビィ(歌澤寅右衛門)のこととか、投げてるなぁと感じることもあって、いや、そうぜざるをえないのかもしれないけど、ままならなさとか、うーん…。

岸本春彦(オダギリジョー)と吉田沙織柴咲コウ)がセックスしかけたとき、吉田沙織柴咲コウ)が言った「触りたいところなんてないんでしょ」、というセリフに違和感があった。
というのも、わたしはレズビアンだから男性に触りたいとは思わないし、ノンケ女性の性欲がどのようなものなのかわからないからなんだけど…。
わたしが女性に触れたいと思うように、ノンケ女性も男性に触りたいと思うんだろうか。
 ノンケ男性が女性に触りたいと思うのはわかるけど、ノンケ女性が男性に触りたいと思うかについてはぴんとこない。
ので、このセリフがすごく男性本位なセリフであるように感じてしまいました。
(この件についてはまたあらためて記事にするかもしれません)

そんなかんじです。

(下ネタ耐性ないひとはつらいシーンがちょっとあるかもです)