途中の行方

ネタバレを多分に含む映画感想ブログです。

映画『かもめ食堂』

かもめ食堂

2006年
萩上直子
 

かもめ食堂 [DVD]

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片桐はいり


フィンランドかもめ食堂を営むサチエ(小林聡美)は日本かぶれのお客様、トンミ・ヒルトネン(ヤルッコ・ニエミ)の言葉からガッチャマンの歌が気になり、日本人旅行客であるミドリ(片桐はいり)に声をかける。荷物の届かないマサコ(もたいまさこ)もかもめ食堂に迷い込んだりしつつ、みんなで仲良くお店を運営する話。
 
 
ご飯映画好きな友人のおすすめで観た。『花とアリス』『メゾン・ド・ヒミコ』ともにひっかからなかったので、こうして映画を観はじめてからはじめて、これはいい! と思えたかも。
全体的におしゃれだし、かわいい。そしておいしそう。シナモンロールなんて、画面からにおいがしそうだったし、あんなきれいに塩ジャケが焼けるなんてずるい。
お店の内装や外装もすごく好みで、いいなぁ…とため息つきながら観てた。近くにああいう食堂があったらきっと通ってしまうと思う。
 
ところで、向こうの人たちには海苔を食べる文化がなくて、海苔を消化できないというのはほんとうだろうか。
そしてほんとうならあのおにぎりを食べたひとたちは大丈夫なんだろうか、、

おじさんが抱いて散歩している猫がかわいかった。犬とか猫の出てくる創作物に弱い自覚がある。
 
旦那さんに逃げられた人がなんだかかわいいと思った。

フィンランドの言葉は、なんだかふんわりしていてかわいい気がした。日本語でも英語でもない、まったく聞き取れない言語は聞いていて心地がいい。
フィンランド行ってのんびりお散歩したい。

きのこのくだりがふしぎで好きだった。届かない荷物の中のきのこ。光るきのこ。どうしてきのこはなくなって、そしてスーツケースにはいっていたのか。きのことはそもそもなんなのか。
 
映画がよかったので群ようこによる小説も読んだけど、そちらはあまり好きになれなかった。かもめ食堂のwikiを読むと、映画が先で小説があとのようだけれど(ノベライズと書いてあったので)、小説も映画のように現実的じゃなくていいのに、と思った。
宝くじみたいなリアリティを、少なくともわたしは期待していない。(宝くじが当たるなんてリアルじゃないかもしれないけれど)

どうでもいいけどフィンランドと言われていちばんに思い浮かぶのはSKE48の「フィンランド・ミラクル」です。
超絶かわいい! んまなつぅ!
フィンランドの♪ 湖には♪ 恋が叶うレジェンドがあるって聞いた♪