途中の行方

ネタバレを多分に含む映画感想ブログです。

映画『人のセックスを笑うな』

 
人のセックスを笑うな
2008年
 

人のセックスを笑うな [DVD]

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美大生のみるめ(松山ケンイチ)と、リトグラフの教師としてやってきたユリ(永作博美)の話。


これも雰囲気映画が観たいです、と言って教えてもらったうちの一本。
ぼーっと観てぼーっと終わった。観たことを忘れていてちょっとメモまで時間があいた。観たあとのメニュー画面を見た弟に、これ前にも観てなかった? と言われたけど全然覚えがなくてこわい。観ようと思ってDVD入れたけど観なかったとか、そういうかんじであることを祈る。

原作読んだときぴんとこなくて、映画はもっとふくらませたぴんとくる話になってるんだろうか…、と考えたけど、原作のことをもう忘れてしまったし、映画もぴんときたかと言われたらあやしい。
ただ、冬が好きなので、学校の喫煙所の寒そうな空気とか、冬服とか、ガスストーブとかがいいなと思った。田舎感もいい。

永作博美の顔は桜庭一樹に似ている、と何年か前から思っていて、だから永作博美にはあんまりむらっとしない。
と思っていたのだけど、ユリ(永作博美)がみるめ(松山ケンイチ)の首に手をかけたときの、腕から手首のラインがとてもうつくしかった。うわー、と思った。
そしてわりと関係ないしどうでもいい話なんだけど、この映画をおすすめしてもらったとき、永作博美がストッキングの上にぱんつを履いているように思われるシーンがある、と男性に言われていて、いやそれガードルとかの補整下着の類では? と言っていたら、ほんとにそうで笑った。意外と知らないものなんですね。
 
映画館で働いてるえんちゃん(蒼井優)の制服がスーツというか燕尾服っぽい雰囲気で、携帯のもこもこストラップがパンツのポケットから出ているとうさぎのしっぽみたいでかわいいなと思ってた。バニーちゃんみたい。

ユリ(永作博美)が既婚でありながらみるめ(松山ケンイチ)に手を出したことについて、「触りたかった」と言ったけれど、ノンケ女性は性欲を感じるとき触りたいって思うんだろうか。わたしはレズビアンで、性欲でもって男性に触りたいと思わないからよくわからない。このへんは『メゾン・ド・ヒミコ』の感想記事でも書いたけど、もうちょっとつめてひとつの記事にしたいなと思います。

猪熊さん(あがた森魚)はユリ(永作博美)の奔放さに気づいているのだろうか。いや奔放なのは知ってると思うけど、みるめ(松山ケンイチ)とのこととか。

内容やタイトルにはいまいちぴんとこなかったけど、Don't laugh at my romance. という副題(?)にはぴんときます。