途中の行方

ネタバレを多分に含む映画感想ブログです。

映画『苦役列車』


苦役列車
2012年

苦役列車(通常版) [DVD]

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高良健吾

中卒で趣味は読書、日雇い労働者の森山未來が高良健吾と友達になりきれなかったり、前田敦子に絡んで玉砕したりする話。



前田敦子が好きなので観た。

以前にモテキを観たときから思っていたけど、森山未來の顔がわりと苦手だ。すごく非コミュっぽい顔だと思う…。

そういうわけで今回の苦役列車もきっと森山未來がすきになれなくてつらいんだろうなと思っていたら、予想よりずっと生理的嫌悪を感じて、はじめからおわりまでつらかった。

なぜ森山未來は変わらないのか、変わろうと思えないくらい自分を客観視できてないんだと思うけど、それってなんでなんだろう。

そしてこの映画は誰向けなんだろう。
(男性の感想とか聞きたいです…)


前田敦子は昭和っぽい服装似合うと思う。演技の良し悪しがわからない人なので、そういうところはなんともいえないけど、彼女の声はすごく好き。
(最新シングル「タイムマシンなんていらない」めっちゃよかったです、ちょうおすすめです)(最下部にYouTube貼った)


最後、釈然としなさと気分の悪さでぐにゃっとした状態で聴くドレスコーズのいいかんじのイントロと、相変わらずな志磨さんの歌声よ…。



おもしろいコンテンツになりたい


おもしろいコンテンツに、わたしはなりたい。

わたしたちは一人の人であるけれど、その人自身の人となりがとてもおもしろいために、その人自身がおもしろいコンテンツみたいになっている人、インターネットの海ではしばしば見かける。

具体的な名前を出したりはしないけれど、そういう人を見るとわたしは、わたしもおもしろいコンテンツになりたいなぁと思う。たたたーっと書いたであろう文章が安定しておもしろい人。
もしくは来世においてはめっちゃかわいい女の子になって、あるいはすごく雰囲気のある女の子になって、インターネットアイドル的なかんじでツイツイしたいなぁ、と思う。どこそこでチェキ売ります〜とか、今日どこそこのクラブでこうこうこういうイベントやりますよ〜とか、そういうかんじのやつ。こっちに関しては自意識が邪魔をするのであんまり思わないように、というよりは思っても言わないようにしてる。

♪ 自意識が邪魔をする もっと自由に愛されたいの ♪ (替え歌)

でもわたしはふつうの人間っぽくて、人生の上で「あれしないようにしよう」「こうできるようにしよう」くらいのことは考えてるけど、でもそれっておもしろいコンテンツとはちょっと違うし、そんなん20代の小娘が書いたってしょーもないですよねっていう。
あと、「こうこうこういうことしないようにしよう」って書くのって、それしてる人を批判することでもあって、そういうこともできればしないようにしたいなー、という。(と、書いてる時点で矛盾が生じている)



話は変わるけど今日、結婚した人の浮気に対して、GPSロガーでいろいろ情報取って証拠押さえた人のブログを40件ぶん一気読みしてしまった。
おもしろく書こうとするような意識はあるんだけど、引きが甘かったり文章がかたくて、どういう人なんだろう? と思いながら読んだ。

たぶんこの、「どういう人なんだろう?」みたいなひっかかりが、ブログをおもしろくするために、あるいはわたしがおもしろいコンテンツになるために、必要なんだと思う。
そして、わたしを知ってもらってから、「こういうとき、この人はどう思うんだろう?」って考えてもらえたら、それはコンテンツ化への第一歩なのかもしれない。
(知ってもらううちにわいた情のようなものである可能性もなくはないけれど)(そしてTwitterにおいては、この情で動いてる人、けっこういると思う)



おもしろいコンテンツにわたしはなりたい。
というわけで、まずは雑記を書いてわたしのことを一部分知ってもらうことにしました。

おわり

映画『恋する惑星』

 

恋する惑星

1994年

ウォン・カーウァイ

 

恋する惑星 [DVD]

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トニー・レオン

フェイ・ウォン

ブリジット・リン

金城武

 

警官と恋愛の話だけど事件はそれほど起こらない。

 

 

友人がTSUTAYAのなんとか発掘コーナー的なところで借りてきた映画。

わけわからずで観ていたせいで余計わけわからなかった。これは雰囲気映画という分類でいいのだろうか。

(そもそも金城武トニー・レオンの顔の見分けがつかなくて、今…主人公…変わった…よね…? と混乱しながら観ていた。主人公変わってた)

 

フェイがお店で大音量で流していた曲がわりとすきで、数日間頭に残っていた。また聴きたい。

(夢のカルフォルニア、という曲だった)(下にYouTubeあります)

 

あのアルミホイルでつつんだ物体がサラダだとは考えにくい。

 


夢のカリフォルニア (ママス & パパス) - YouTube

映画『桐島、部活やめるってよ』

桐島、部活やめるってよ
2012年
吉田大八

桐島、部活やめるってよ(DVD2枚組)

桐島、部活やめるってよ(DVD2枚組)




バレー部のエースでみんなの人気者でスクールカーストも上のほうに位置する桐島が急に部活をやめることになった、という話が浮上して、主人公不在のままみんながばたつく話。



わたしは中高女子校の人だったので、この共学感はいまいちわからなかったんだけど、一緒に観た人はすごいわかってる風だったので、ふーん、と思ってた。

大筋は、スクールカースト最底辺である映画部部長の神木隆之介の成長物語であるように感じた。たぶん原作はもっとばらけた視点だと思うので、原作も読んでみたい。

女子コミュニティこわいなーと思いながら観てたら、一緒に観ていた人たちは神木隆之介側というか映画部側ばっかり観ていたので、女子に目を向けた感想も聞きたいなと思った。
神木隆之介に親しげに接していたはずの橋本愛が、彼不在のときには神木隆之介のこと「あの人」とか言っちゃうのぞっとする。でもそういうものだよね。つらい。そして橋本愛かわいい。
女の子を青とか緑っぽい色で撮るとかわいい。

スクールカースト上そうなかんじの女子二人の巻き髪がださいのが遺憾である、と話したら、でも高校生ってあんなかんじじゃなかった? と言われた。はい、そうでした、思い出しました…。
東出昌大と付き合ってる松岡茉優の性格がわるくていらいらした。作中でもわりとボロ出てたかんじあるし、もうすぐ友達なくすね。

吹奏楽部の部長の大後寿々花が、化粧っけないのにまつげあげてて、ああそうだよね…、と思った。(役者として最小限のメイクかもしれないけど)でも髪飾りがださい、ディテールがこまかい。
吹奏楽部は、文化部の中では体育会系だし、文化部の中でならカーストも高めだと思う)

生徒会・オブ・ザ・デッドめっちゃおもしろい。なんていうかやりきれないシュールさを感じる。

最後突然のBL展開(AA略)でびっくりした。(蛇足)

自分のブログがおもしろくない件について

 

2週間以上毎日更新しているのだけれど、いまいちつまらなくなってきた。

理由は簡単だ。内容がつまらない。

数日前に書いたセックスの記事もおそろしくつまらなかった。

わたしはこのブログの読者にはならないだろうし、そんなブログを書いていてもおもしろいわけがない。

 

なにを書いたらおもしろくなるか考えている。

映画の感想もなんていうか、つぶやきレベルである。

雑記はまとまらない。そもそも自分の文章はですます調になるとほんとうにゴミみたいになる。

書いていておもしろくないのがわかるのでよけいにつらい。

 

もうすぐ(といっても軽く一週間分はある)観た映画のストックもなくなるので、ゆっくり考えます。

と言ってもこれから二週間くらいとても忙しくなるので、おもしろくはならないかもしれない。

 

今日はここまで。

映画『リトル・ランボーズ』

 

リトル・ランボーズ

2008年

ガース・ジェニングス

 

リトル・ランボーズ [DVD]

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ビル・ミルナー

ウィル・ポーター

 

お家の宗教の関係で世俗を禁止されていたウィル(ビル・ミルナー)が、たまたま観たランボーに心酔し、学校の問題児リー・カーター(ウィル・ポーター)と映画を作る話。

 

 

子どもかわいい。

ウィルの想像力がすごくて、トイレの壁の落書きもそうなんだけど、はじめてランボーを見たあとの、アニメと実写が混ざった夢の映像が好きだった。(ちょっとまどマギ思い出した、という発想の貧困さ)

 

ウィルのお家の宗教は新興宗教的なあれだと思うけど、テレビも音楽もない暮らしこわいなー。

 

仲良くなって、けんかして、仲直りして、という王道の展開なんだけど、ディディエのくだりとか、空飛ぶ犬とか、細部がいちいちおもしろかった。

 

笑いながら観て最後にはほっこりできるかんじの映画。

誰かと一緒に観たい映画。

映画『ミッドナイト・イン・パリ』

ミッドナイト・イン・パリ

2011年

ウディ・アレン 

 

ミッドナイト・イン・パリ [DVD]

ミッドナイト・イン・パリ [DVD]

 

オーウェン・ウィルソン

レイチェル・マクアダムス

マリオン・コティヤール


小説家志望でパリに憧れるギル・ペンダーが、ひょんなことから1920年代のパリにタイムスリップし、フィッツジェラルド、ヘミングウェイ、ピカソなどと交流する話。

 


年末年始にパリへ行く、と言ったら友人にすすめられた映画。

散歩をしながらいろいろとお店を見てまわるのが好きで、パリでもそういう過ごしかたができたらいいな、と思っている。

(海外旅行先での上手なグーグルマップの使い方募集中です)

 

二人以上人間がいて、彼らの意見が対立している場合、どちらに同調したらいいのかわからなくなってしまう。

ギルは非社交的で友達に紹介したくない人間だけど、婚約者のイネスも優しくない。友達と一緒にギルをばかにしたりして、いくらギルに脚本家の仕事を辞めてほしくないとしても、夢をばかにするようなやり方はよくないし、ギルがますます意固地になるのはイネスのせいでもあると思った。

わたしだったらこんな人とは婚約しない、と双方に対して思った。(どちらかといえばイネスを批判したい)


現代にいるギルは20年代を、20年代にいるアドリアナはベル・エポック期を、ベル・エポック期にいるゴーギャンらはルネサンスを、というように、この映画の芸術家たちはみんな過去を見つめている。

どこまでさかのぼってもみんな過去を見つめているのだから、自分の憧れる時代に行ってもいずれだめになる、現代で生きなければならない、というギルの気づきは理解できるものだったけれど、もうちょっと深めてもよかったんじゃないかなとすこし思った。


一緒に観た人が、ハリウッドならギルが小説家として大成するところまで描きそうなのに、と言ったのがすこし意外だった。わたしはあの終わりかたは余韻を残していていいと思う。

(雨の中散歩したいとは思わない)